本興寺は法華宗(本門流)の大本山で、開祖日隆上人は、尼崎巽浜の米屋二郎五郎の外護を受け尼崎に布教しました。また、上人は寺内に勧学院をつくり、門弟の根本道場として後継者の育成に努めました。
(宗派)法華宗(住所)開明町3-13
(電話)06-6411-3217
季節の取り組み
8月|精霊送り法要
精霊送り法要は、8月15日に行われます。昔は「精霊流し」といって、お盆のお供え物を海や川へ流してご先祖の霊を送ったそうですが、今は環境に配慮して流すことはできないようになりました。
本興寺では境内に祭壇を設け、その前にブルーシートを敷いてテントを張り、法要が営まれます。午後5時より午後7時までずっと読経の声が聞こえ、参詣者は檀信徒に限らず、近所の人々三々五々お供物を持ち寄り、それぞれ祭壇の前に置いてから燈明・線香をお供えし、手を合わせます。
この行事は本興寺が地域社会に密着した寺院であることを感じさせます。
8月|盂蘭盆施餓鬼法要
盂蘭盆施餓鬼法要は、8月16日に行われます。午前7時と朝早くから始まり、正午の終了予定ですが、いつも参詣者が途切れる午後1時か2時頃で何回も行われます。
季節は暑い盛りですが、すべての戸が開け放たれて風がよく通る本堂で、焼香の順番を待ちながら団扇や扇子で顔を扇いでいる参詣者の風景は、本興寺の夏の風物詩といえるでしょう。
11月|虫干会・三光祭
11月3日文化の日に合わせて一般公開と寺宝の風入れが行われます。宝物殿では、ご本尊・絵画・陶器・古文書・刀剣などの寺宝を展示し、本堂での法要では、宗祖御真筆の御本尊が開帳されます。
国指定の重要文化財である「方丈」の公開もされており、檀信徒だけでなく、市民の見学も多く見られます。三光堂の御宝前が開帳され、各種祈願を行う三光祭も同日に実施されます。
11月|御会式
御会式は、11月12日午後5時より本堂にて、御貫首導師のもと、全国から出仕された僧侶方とともに、古式に則った宗祖への御報恩のための法要です。
翌13日には午前10時から御正当法要が行われ、この2日間は全国門末檀信徒研修会が開催されており、参加者は塔頭寺院に分宿して研修に励まれています。
11月|仏教文化講演会
仏教文化講演会は、11月12日の宗祖御会式に併せて午後3時から、本堂で講師を招いて行われます。本興寺や尼崎の歴史などの講演が行われ、研修会参加者・檀信徒だけでなく、一般市民の聴講も多い、本興寺の地域社会に根ざした活動となっています。
1月|元旦晨朝法要会
1月1日に行われる元旦晨朝法要会では、いつもより1時間早く、午前5時より本堂からおつとめが始まり、山内諸堂を巡って新しい年の平安を祈願します。その後貫首猊下からお詞がある、新年を祝う厳粛な行事です。
1月|新年初講
新年初講は1月12日に、月例の祖師講に合わせて行われます。この月は正午より法要が始まり、参詣者の今年の無事息災を祈願します。読経の後、本興寺婦人会の新年互礼会が開かれます。