てらまちクロニクルを開催しました。

2017年12月から2018年2月にかけて、尼崎に「住み続けたくなる」きっかけを生む取り組みとして、全3回の歴史ワークショップ「てらまちクロニクル」を開催しました。

尼崎市立地域研究史料館の方や学校の先生方をゲストに迎え、今と昔の地域の様子を学びながら、オリジナルの地図づくりを行いました。

てらまちクロニクルの
プログラム

全3回の講座では、歴史講義の講師として尼崎市立地域研究史料館から辻川さん、中村さん、河野さん、松岡さん、西村さんが、地図づくりワークショップのゲストとして関西大学中等部高等部から宮崎さん、神戸大学から小野さんがお越しくださいました。尼崎にまつわる歴史を、時代を追って学びながら、ワークショップの地図づくりでさらに知識を深めました。

第1回(12月13日)では尼崎と大覚寺について、第2回(1月11日)では尼崎城と尼崎藩と寺町について、第3回(2月8日)では時代ごとに寺町をさらに詳しく学びました。地図づくりでは第1回から第3回の情報を徐々に地図上に追加していき、オリジナルの尼崎歴史地図を作成しました。

第1回

尼崎と大覚寺
(2017年12月13日)

12月13日に、サンシビック尼崎で第1回目の講座を開催しました。今回のテーマは「尼崎と大覚寺」です。

まずは尼崎市立地域研究史料館の中村さんを講師にお迎えし、中世の尼崎町の成り立ちに置いて重要なポジションを占めた大覚寺について、講義をしていただきました。

続いて、関西大学中等部高等部 社会科・地域公民科で教鞭をとられている宮崎さん、神戸大学の学生、小野さんをゲストに、オリジナルの地図づくりワークショップを行いました。

3つのチームに分かれ、寺町・開明町かいわいについて自身が知っていることを、現在と過去の2つの視点で付せんに書き出していき、それを地図上に情報として落とし込んでいきました。

最後は、チームで作成したマップについて全体で発表を実施。地図に書いた情報を他のチームの地図と見比べ、情報交換を行いました。今回作成した地図は参考資料として、次回以降の講座でも活用していきます。

第2回

尼崎と寺町
(2018年1月11日)

1月11日に、サンシビック尼崎で第2回目の講座を開催しました。今回のテーマは「尼崎と寺町」についてです。

尼崎市立地域研究史料館の辻川さん、河野さんを講師に迎え、尼崎城と寺町に関して講義をしていただきました。大坂の西を守る重要な役割をになった尼崎城と尼崎藩において、どのようにして城下町が築かれ、寺町が生まれたのかを学びました。

続いて、前回と同様、関西大学中等部高等部 社会科・地域公民科の教諭、宮崎さんと、神戸大学の学生である小野さんにご登場いただき、オリジナルの地図づくりを行いました。

今回は特に寺町周辺に特化した地図を用いました。チームに分かれて、昔の寺町の地図と現在のものとを見比べながら、共通点や気づいた点を地図上に書き出していきました。

最後は、各チームで地図を見せながら発表を実施。「昔と現在の寺町をつなげるもの」という観点で、話し合った内容を共有しました。また、他のチームの発表を聞いた感想を共有しました。

第3回

明治・大正・昭和の寺町
(2018年2月8日)

2月8日、サンシビック尼崎で第3回の講座を開催しました。最終回のテーマは「明治・大正・昭和の寺町」です。

尼崎市立地域研究史料館の松岡さん、西村さんに講師としてお越しいただき、近代に入ってからの旧城下町の変遷について講義いただきました。官庁街や商店街が生まれ、鉄道や道路が発展していった様子を学びました。

続いて、関西大学中等部高等部 社会科・地域公民科の教諭、宮崎さんと、神戸大学の学生である小野さんをゲストに、古写真が撮影された場所が、現在のどこの場所に当たるのかを推察するワークショップを行いました。3つのチームに分かれ、現在に残る面影を手掛かりにして場所を特定していきました。

最後は、全体で答え合わせ。第1回・第2回で作成した地図と合わせて、今回の古写真に関する情報も地図上に落とし込み、オリジナルの地図をまとめました。

てらまちクロニクル
を振り返って

全3回の講座を通し、尼崎の歴史を学びました。寺町かいわいにまつわる歴史の情報を実際に地図に落とし込んで行くことで、現在の寺町かいわいの姿がさまざまな歴史の流れの延長にあることを実感できたのではないでしょうか。

参加者からは、「歴史を知ることで改めて、今のこの場所がそうだったのか、という気づきが得られた」などの感想が聞かれました。

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。